都電荒川線(東京さくらトラム)の駅前に計画したパン教室とパン販売を営む兼用住宅です。
都電荒川線ホームに隣接する三角形の敷地形状で、早稲田行きホームの降り口が直接敷地に面しており、従前より地域の方が敷地内を通り抜けられるようになっていました。駅ホームからの動線や従前からの地域の方の動線でもあることから、グランドレベルが可能な限り外部空間として確保できるように、1階はパン教室と住宅部分の玄関と収納の最小限とし、2,3階は住居部分をできるだけ大きく取ることができるようなボリューム配置となっています。
都電ホーム沿いに敷地内を通り抜けられる小径をつくり、そこに面してパン教室を配置しています。パン販売の際に使用するショーケースのある窓側は大きくセットバックし、オーバーハングしたボリューム下の軒下ポーチとなっています。

住居部分はリビングダイニングキッチンを3階に設けリビングはテラスに面して配置しています。2階は各個室コンパクトな室としセカンドリビングとなるような家族で使うことができるスタディーコーナーを設けています。





パン販売のときの正面は大きな軒下空間となっており、キッチンカーや屋台などを置いて軒下店舗として使用することが可能です。オープン時にはキッチンカーを呼んでパン屋とカレー屋のコラボ企画が行われました。


